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ご注文製作記録 hp yグリーン(後編)

さてさて、前回の投稿に続きまして後編です(^_^)

ここからは組み立て編となります

前回は洗浄して終わったのでしたが続きはアルマイトからとなります

いきなりですがアルマイトの工程はちょっと飛ばします汗

いろいろと工夫をしてたどり着いた境地故…ごめんなさい🙇

これがアルマイトをかけたパーツです。素材自体は金属のため通電しますが、アルマイトをかけると色のついた場所は通電しなくなります。ノートパソコンの部品はアースするところと絶縁しなくてはいけないところがはっきり分かれてます。なので通電させなくてはいけない場所というのは予め削って通電させておく必要があります。それをまずやる準備をしていきます

このように通電してほしいところは削り取りアルコールで粉の除去と脱脂をしていきます

脱脂といっても油を使うわけではありません、人間の指にはベトベトこそしてないものの油がついています。シールなどを張り付ける面というのはホコリと油をひたすら除去することで品質が格段に上がります

写真の場所以外にもひたすら同じ作業をしていきます

しっかりアルコールが乾いたら絶縁シートと通電シートを張り付けていきます。しっかりくっつきました。ちなみに通電シートを貼る際両面テープを使うのはタブーです。“両面テープは電気を通しません”

そのため剥がした通電シートはホコリが粘着場所につかないようにしっかり下敷きにくっつけておいて粘着を維持して再利用できるようにするのです。

キーボードを取り付けます。キーを全て外してホコリを取り払った状態のものです。まだまだ使えます(^^♪

前編でお伝えしたようにキーボードの取り付けねじは数が多いので一苦労ですが無事取り付け終了

指紋認証のパーツも付けました

続いてスピーカーとタッチパッドを取り付け。形になってきてますね♪

マザーボードをつける前に天板を合体させる必要があるので一旦これで中断して天板に移ります

ここで天板の状況に初めて気が付いたのでした….

わかりますでしょうか?シミが微かに見えてます

角度をつけて視ないとわからないですが確かにあります…

(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!ノー

これは気付きにくいが…気になる…気になる!

替えの天板で同じ色のアルマイトをし直してみることにしました。だか…染料がもうない汗

全く同じ色を作るところから始まる。この調合は緑と黄色を混ぜ合わせて作ったものでしたので対比を計算しながら作っては染めてを繰り返すのですが….なぜか結果は同じ緑の色が乗りにくいというものでした。どんなに極端に比率を変えても黄色が強くなるのでした。

あの鮮やかなエメラルドグリーンの色がどうしても出せず。

今思えば考えられることは、緑の染料の劣化ではないかと…丸一日トライをしてどうにもならずお客様にご連絡をさせていただき状況をご説明させていただきました

お客様はこの色を大変好まれてでのご注文でしたのでお値引きという形で当初のグリーンで進めさせて頂くことになりました。多大なお言葉に感謝しかありません。ありがとうございました。

作業が遅れたなどはこちらの落ち度であり言い訳にもなりませんので夜中であろうが続行していきます。こちらも通電させるところは削りとっていきます

カメラ、アンテナ、ヒンジ、液晶配線をつけていきます

前編同様スクリーンの取り付けは大変過ぎて両手を塞がれ写真を撮る余裕もなく…

パームレストに天板を付けたらマザーボードをのせて各配線をしていきます

バッテリーをつなげるとhpはcpuファンが回転します

そのあと電源が入ってbiosが表示されます

それが正常に動作していればbios画面を電源ボタンで落としたらwindowsのインストール準備です

SSDをとりつけて裏ブタをつければ9割がた完成です

形になりました^_^

そうそう、これつけなくちゃいけなかったのね。最後の締めです。何といっても顔ですから(笑)

windows11のインストールと各ドライバーの割り当てを行います。ドライバーはhpからG4用のものがきちんとダウンロードできますのでwindowsまかせせず一つ一つきちんといれていきます。

一連の動作確認ができて終わりではありません。この後バッテリー動作のチェックを行っていきます。

バッテリーについているコントローラが正確にゼロパーセントを示しているか、チェックと調整をしていきます。

これで完成です

シミも角度によっては目立たないようです。実は私、完璧主義の脱却を目指しているのですが、やはり気になってしまいます。あまり完璧すぎると自分が苦しいものですし、完璧なんてこの世にないのだともわかっているのです。だからある程度の妥協は必要だと考えてはいるのですが、でもこれは自分のことではなくお客様のことなので気にしないというのはやはりできなくていいのだと思っております。もしまた機会があってこのpcを手直しすることがあればぜひ修正させて頂きたく存じます。

しかし偶然作ったこの色、面白い色だなとは思って出品したら思いがけないほど反響をいただいて驚いてます。どういうものが好まれるかなんて私、本当は解ってないのかもしれません。

私は男性でして、「かわいい」を追い求めて造っていても、女性が本当に「かわいい」と思えるものが何なのかは永久に解らないのかもしれませんね( ;∀;)

がんばります(^^;

今回のブログはお客様から許可を頂いて投稿させていただきました。ご協力誠にありがとうございます。_(._.)_

ではでは